説明
【DEAD STOCK】French Army M-47 Pants 前期
フランス軍M-47パンツが入荷しました。
①ウエスト:82cm
②股上:38cm
③股下:77cm
④ワタリ幅:34cm
⑤裾幅:27cm
表記:35
※リメイクしているので従来の“35”よりもウエストが細くなっています。また、未洗いですので洗濯で一回り縮む恐れがあります。
Color:Olive
1947年にフランスで採用されたM-47パンツ。
ミリタリーパンツの中でも名作といわれる至極の一本です。ちょうどいいサイズも見つからないうえに、ものすごい勢いで価格が高騰しているアイテムです。
カーゴパンツといえばM-47を思い浮かべるほど定着しているアイテムでもあります。
前期・後期とわかれますが今回入荷したのはコットンツイルを使用した前期タイプ2本。年代は1952年のものと1953年のもので、大きな違いはありませんが、細かく聞きたいという方はお問合せください。
サイズ表記は2本とも“35”です。インチとはまた別の表記で見方は以下のようになります。
3 → レングス
5 → ウエスト
一枚目の写真をご覧いただいてわかる通りウエストにタックを入れて、従来の“35”よりもウエストを縮めています。なぜならそのままだとインチ表記でw34~35となかなかに大きいサイジングだったからです。日本人体形だとどうしても大きくなり、他のショップのサイトをみても“35”だけが売れ残り、他の小さいサイズは大概SOLD OUTになっています。そして、ショップ側からみると35以外を仕入れたくても全然出てこない、または出てきても状態が悪かったり価格が高かったりとお客様同様に買い付けられない状態が近年続いているのが現状です。
個人(オーナー)的にアメリカ軍のM-65とフランス軍のM-47はどうしてもデッドの状態でゴールデンサイズを仕入れたい!と思っていましたが、状況が状況故にうまく事が進むはずもなく、出てくるのは先ほども述べたようなものばかり…
じゃあ、せめてウエストだけでも変えればいい!という発想の元、ウエストにタックが施されました。
これが思った以上に良い結果に。
ちなみにインチ表記にすると約33インチなのですが未洗いですので、最初の洗いで全体的に一回り縮みます。もっと縮めたいという方は乾燥機にかけてもいいかもしれませんね。(穿けないほど縮んでも責任は負いかねます。汗)
着用画像のモデルは、身長170cm・体重60kgと小柄な体形ですが、ベルトをしてここなしか大きく見える程度。もちろん未洗いの状態で穿いています。
M-47はもともとが太いシルエットですが、タックが入ったことで腰から下のふくらみが強調されより極太シルエットになり、かつミリタリーならではの武骨さが増しています。
かなり定番ではありますがシンプルにジャストサイズのスウェットと合わせたくなるシルエットです。
もう少し生地に使用感がでてきて、若干の汚れがついたら一層重厚感が増すんだろうなぁと思ってしまうあなたは立派なエイジングマニアです。(笑)
あくまでカーゴパンツですので当然ながらひざ横にはカーゴポケットがあります。ポケットにつくフラップをめくるとボタンがあり、中の荷物が落ちないようなっていますが、ボタン全般を見せないようにし無駄が表にでてこないようになっているのもこのパンツの魅力の一つです。
裾にはブーツインする際に絞るためのアジャスターがついています。このアジャスターがあることで何度も裾上げをためらったのを覚えています…
M-47を語るうえで欠かせないのがやはり裏の完成度。
某メゾンブランドがこのM-47を裏返してモデルに着せてランウェイを歩かせたというのは有名な話。理由がフランスの縫製技術の高さをみんなに見せる(魅せる)ためだと…。
正直、今の時代を知っている私たちがみるとあまりすごいと感じないかもしれません。ミシンも時代とともに進化し、スイッチ一つで人の手なく縫われたり、カッティングマシーンで20枚を一気に、寸分の狂いもなく同じ大きさ・形に裁断される時代なので、美しい縫製がそこまで珍しくもなくなってきているからです。
しかし、このパンツが作られた時代は機械が発達する以前の戦後の時代。ミシンのパワーもスピードも今と比べものにならないくらい質の低いものばかりで、上手い下手を左右するのは職人の技のみだった…そんな時に作られたM-47。
じゃじゃ馬ミシンでこのピッチ(針の運針幅)の細かさに、擦れや伸びを防止するための当て布まで施されたミリタリーパンツは当時からすると驚きのクオリティだったでしょう。そう考えると名作と呼ばれるのもうなずけます。
賛否両論あるかもしれない名作のリメイク。
M-47の良さを殺さず、欠点を活かそうとした結果がこのタックをいれることでした。すでにM-47をお持ちの方や探してはいるが自分サイズがなかなか見つからないという方にもおすすめしたい一本です。
気になる方は是非。
購入方法は「SHOP GUIDE」をご覧ください。