説明
京都紋付×The Storyteller
France Army M-64 Jacket
―京都紋付(きょうともんつき)―
世界最高水準の”黒を極めた黒”。
京都にて黒を極めることに100年以上もの時間を費やしてきた京都紋付(きょうともんつき)。染め職人の熟練の技と長年の経験が生み出す独自の勘をもとに、染料の温度を微妙に変化させながら、数十回にもわたって生地を上下させて染めを繰り返し、究極の黒を完成させています。
京都紋付は、文字通り紋付という独特な着物の世界に歴史を刻んできました。その意味において、和の黒の第一人者であることを永遠の使命にしています。それは同時に京都紋付染めという伝統産業を未来に継承していくこと。京都紋付の心の底辺にある”和”に還る精神は永遠のテーマであり、昔ながらの技術と現代との融合を考え、未来に”和”を継承していきます。
そんな歴史ある”黒”の技術者たちに依頼をし、今回はTheStorytellerのビンテージアイテムに加工を施しました。
【寸法】
①肩幅:43cm
②身幅:43cm
③裾幅:47cm
④着丈:73cm
⑤アームホール:24cm
⑥袖丈:58cm
Size:(M)相当
※お持ちの洋服と比較してみてください。
Color/Black
加工前のカラーはオリーブです。下の写真が加工前のものです。
フランス空軍にむけて1964年に開発されたM-64ジャケット。
生地はコットンサテンを使用。サテンとは朱子(しゅす)織りのことで、シルクやポリエステルの下着やジャケットの裏地などの印象が強いですが、織り組織的には耐久性の高い織り物の一つですので、こういったミリタリーアイテムに使われることもあります。
80年代になると生地や細かなディティールがマイナーチェンジされ、F1・F2ジャケットと呼ばれるものになります。M-64ジャケットはその前身です。
※加工された写真で説明をしていきたいのですが、深い黒により見えづらくなってしまったので、加工前の写真で説明していきます。
物(年代など)によってではありますが、基本的には右胸と中央に一つずつベルクロ(メス側)が施されています。右胸はネームテープ、中央には階級章をつけるためのベルクロです。
上の加工前の写真は右胸にのみベルクロがあるタイプのものです。
※ベルクロが全くないタイプのものがありますので、最初の加工後の写真でご確認ください。
トップ写真の加工後の写真をみるとわかりますが、ベルクロ部分は化繊なので染料を通さず、そのままのオリーブカラーが残った状態です。
胸には縦型のジップが2つ。写真では見えないですが、ZIPはフランスのジップメーカー「ECLAIR」。80年代頃は某有名メゾンブランドなどで使われていました。
腰回りにはドローコードがありますので、ウエストの調整が可能です。
フロントのポケットはフラップ式で、外にボタンが出ないようになっています。前立ても同様でフライボタン(比翼)式です。
〇タン・〇ジェラでお馴染みのフランス軍のミリタリーパンツ、「M-47」もボタンが外に出ないような仕様となっていますが、フランスミリタリーはこういったみえないところに拘り、他国のミリタリーアイテムと比べるとシンプルながらも機能的なアイテムが多く存在します。
また、ミシンのピッチ目も細かく縫製技術が高いのもフランスミリタリーの特徴の一つ。
フロントのVゾーンには風の侵入を防ぐガードが付きます。もちろん、ガードを中に入れることも可能。
以下、加工後の写真です。
わかりにくいですが、右胸周辺に小さな傷がありますが、写真の通りほどんど気になりません。
深い黒に加工されたM-64ジャケット。ビンテージミリタリーの独特な雰囲気と、上品かつ上質な”黒”が融合した唯一無二の一着。
歴史あるアイテムと歴史ある染め技術により、ただならぬ佇まいとなりました。
購入方法は「SHOP GUIDE」をご覧ください。
気になる方はこの機会に是非。
※この商品はあくまで古着ですので、ご理解の上ご購入下さい。