説明
80’s Valstar Balmacaan Coat
80年代バルスターのバルマカーンコートが入荷しました。
【寸法】
①裄丈:87cm
②身幅:55cm
③裾幅:69cm
④着丈:112cm
⑤アームホール:29cm
サイズ:M相当
【Valstar/バルスター】
Valstarの歴史は深く、1911年のイタリア・ミラノにイギリス企業”English Fashion Waterproof”がトレンチコートメーカーを設立したことから始まります。当時のディレクターはエレガンスと品質を見極めるセンスに長けており、自身のフィロソフィーに従って服に合わせた最良の生地と最高の品を作り上げることに専念しました。その甲斐もあってかエレガンス&ハイクラス、かつスタイリッシュなブランドとして地位を確立。質を下げないためにも当時から現代に至るまで構想から生産をイタリアに行い、100%MADE IN ITALYを貫いています。
Valstarの名が一躍世界に広がるきっかけとなったのが1935年に発表された「バルスターブルゾン」。上質なスウェードを使用して制作されたショート丈のそのスポーツジャケットが人気を博し、70年代には若者のマストアイテムとして扱われていました。街でよく耳にする”ブルゾン”の原型はバルスターブルゾンだといわれています。人気のブランドは幾万とありますが、ジャンルを作ってしまうほど人々に定着させたブランドは一握り。その一つにValstarというメーカーが存在するのです。正確にいうとValstarは会社名であり、ブランド名はValstarino(バルスタリーノ)です。
そんなハイクラスで高品質なValstarのバルマカーンコートを良い状態で仕入れましたのでご紹介します。
秋冬用として制作されたウールコートですが、写真をご覧いただいてわかる通りほぼトレンチコートと同じパターン&デザインです。
さらっと書きましたが、トレンチコートと同様に縫うというもかなりの技術がいる作業。素直に縫いたい方向に曲がってくれるギャバジン生地(トレンチコートの防水生地)とは異なり、厚さと凹凸のあるウール生地は真っ直ぐに縫うだけでも一苦労。そんなじゃじゃ馬生地をトレンチコートばりに作るのですから、イタリアの縫製技術の高さが垣間見えます。もちろん冒頭でも書いた通り100%MADE IN ITALYです。
背面もやはりトレンチ仕様。肩から背中にかけて二重構造になっている生地はアンブレラヨークとよばれ、雨の水滴が滑り落ちるよう考案されたディテールです。
制作当時はウールに残っている僅かな羊の油で雨を弾いたのかもわからないですが、年月が経ったウールでは防水力はあまり期待できなさそうです。(笑)
もちろんインバーテッド・プリーツも施されております。この長く深さあるのプリーツ(またはベント)は下半身の可動域を広げる役割があり、足の動きを妨げやすいロングコートやスカートにつけられます。
そして一番に目がいくのが、この千鳥格子柄。わかりづらいですが「ベージュ・グリーン・ブラウン」の三色から構成されており、Valstarが意識するエレガントさが溢れでている絶妙なカラーリングです。
近くでみると派手に感じるのですが、着てみると派手どころかむしろ落ち着いている印象。冬は暗めの色が増えるのでこういったおとなしめの柄物があると重宝します。
裏地は袖裏にのみついており、ボディー側の裏をみると生地の端がほつれないようしっかりとパイピングが施されています。
ウエストベルトを締めたときのこの佇まい。締めただけでラインも美しく見え、品も格段にあがります。…たまりませんねぇ(笑)
着用体形 身長:170cm 体重:60kg
タートルネックに合わせて重厚感ある大人カジュアルでも、上の写真のようにあえてミリタリーのインナーアイテムを挟んでもだらしなくならないのはやはりValstarの策略でしょうか。スタイリングの幅がとても広いんです。
気になる方は是非。
購入方法は「SHOP GUIDE」をご覧ください。